Yamamoto Seiichi『CAVINET』CD
山本精一5年ぶりのうたの傑作アルバム『selfy(セルフィー)』に続く、あくまで「POP」を念頭に置いた音楽の中でのインストルメンタル・アルバムが完成。
リズム、旋律、構成、テクスチャーにおいて、山本のキャリア史上極北と言っていいほどの抽象化が施された本作は、前作昨年11月の『selfy(セルフィー)』とはうって変わった、全曲インストルメンタルなアルバムである。 シンプルな「音楽の骨格」みたいなものがずっと続いてゆく中にも、そこにはある種過剰な気配が絶えず背後に感じられ、そしてさいご結果として「恬淡な豊穣」とでもいうべき、なんとも不思議であたらしい音場に到達してゆく。 コロナ禍緊急事態宣言に照準を合わせたかのような怒涛のリリースラッシュのエピローグにふさわしい。
■Track list
- 1. rafflesia
- 2. Tube
- 3. shrine
- 4. papillon
- 5. call
- 6. terminal beach
- 7. ex-vision
- 8. Enterprise