Toru Egami『SHOOT I SAY』CD
ロックンロールとブルーズのスピリッツを継承した骨太なサウンドにハードボイルドでジェントリーな歌声が染みわたるオトナのロック! 90年代にはParis-TexasやGREEN、00年代には六角精児バンドでも活躍してきた江上徹初のソロアルバムが遂にリリース!
Paris-Texasや六角精児バンドでも活躍した江上徹による、初のソロ・アルバム。まず驚くのはその多彩なサウンドだ。煌めくようなメロウ・グルーヴやフィル・スペクター調の天然色ポップスがあるかと思えば、酔いどれたグッドタイム・ミュージックやハーモニカが染みる反戦フォーク、さらにダーティなダブ・チューンまで披露している。豊富な音楽語彙をフルオープンにして緩急を自在につける手腕はベテランならではの鮮やかさだが、それでもアルバム全体のトーンにまるでブレがないのは<ロックンロールとブルーズのタフな精神>がすべての曲の基調となっているからだ。また、その卓抜したギター・プレイもさることながら、艶気もやさぐれも優しさも孕んだ甘辛いヴォーカルが実にいい。大人の業をすべて背負い込みつつも軽やかに一服キメているかのような本作の最大の魅力は、ハードボイルドでジェントリーなこの歌声だろう。男の粋が本気で詰まった音楽は、カッコいいに決まっている。
■Track list
- 1. Chain Reaction
- 2. 通りから外れてしまうから
- 3. 馬鹿バナシ
- 4. あの世とこの世
- 5. serious
- 6. 新宿レディーイヴ
- 7. チェルシーホテル
- 8. ハワイアン・スノウ
- 9. 夜想曲
- 10. 西君とおばあちゃん
- 11. Chelsea Hotel